トレーシーとネイサンは、中国の文化を反映した西洋スタイルの結婚式を挙げました。
CNBC AsiaのアンカーであるトレーシーとCredit Suisseで働くネイサンは、シンガポールで出会いました。シンガポールは車の税金が高いため自家用車を所有している人が珍しい中、ネイサンは車を持っていたので、ある友人が「トレーシーのお抱え運転手になれば？」と冗談を言いました。「ネイサンは私よりも年下だったのですが、車を持っていて、イギリス英語を話していたので、一度くらいはドライブに行ってもいいかなと思ったんです」とトレーシーは振り返ります。
トレーシー・チャンとネイサン・ジャンは、結婚式には自分たちのルーツである中国と西洋の文化を取り入れなければと考えていました。ニューヨーク出身の新婦とイギリス出身の新郎は共に中国人の両親に育てられ、北京と香港に住んでいました。「中国の文化を西洋スタイルのウエディングに取り入れるのは楽しかった」とトレーシーは語っています。
新婦の故郷にあるザ・リッツ・カールトン天津は、喜んでそのリクエストに対応しました。CCTVアンカーであるバイリンガルのトレーシーには米国から来る友人たち、また金融業界で働く新郎には英国からやって来る多くのゲストがいました。「参列者の皆さんにも中国の文化を知ってもらいたかったんです」とトレーシー。「私がザ・リッツ・カールトンを好きな理由の一つは、有名なグローバルブランドであることで、私たちのウエディングにぴったりの場所でした。」
アフタヌーンティーのためにザ・リッツ・カールトン天津を初めて訪れたとき、結婚式はここだ、と心に決めました。
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結婚式で新婦はMonique Lhuillier、Pnina Tornai、Sherri Hill Couture、Tarik Edizのドレスと、新婦がデザインし地元デザイナーがカスタマイズしたガウン、計5着を身につけました。
ネイサンのタキシードは、自身の父そして義理の父のタキシードと共に香港のテーラーでオーダーメイドで作りました。
中国の文化では、結婚式の当日、新婦は自宅で新郎が迎えに来るのを待ち、ブライズメイドは新郎が家に入れないように邪魔をします。「友人たちはこの儀式を楽しんでくれました」とトレーシー。
父娘のダンスで父親に抱擁されるトレーシー
中国の風習では、結婚する二人は家族としての人生の始まりを祝うためお茶会を催します。二人はお互いの義理の両親の前にひざまずき、お茶を差し出します。「義父に『お父さん、お茶をどうぞ』と言ってお茶を差し出します。この時初めてお父さんと呼ぶんです。呼び名が変わり家族になる儀式です。」
新郎が新婦の自宅へ迎えに行く儀式の後、二人はホテルが用意したロールスロイスに乗って到着。
中国の伝統スタイルで料理を提供すると美しいセンターピースがおけないという事情もあり、二人はアジア料理を西洋スタイルで提供したいと考えました。
中国の伝統的な披露宴では、14品のコース料理が円卓で提供されますが、新郎新婦はゲストに個別に盛り付けた料理を楽しんでもらいたいと希望したため、ザ・リッツ・カールトンのスタッフは一部のメニューを変更することにしました。
新婦は結婚式を淡く繊細な色合いでまとめることを望んでいましたが、中国の結婚式では鮮やかな色、特に赤が多用されます。トレーシーはデザイナーに相談し、伝統の緋色に近い色合いのピンクを採用することにしました。
食物アレルギーがある人は中国での食事が難しいですが、ザ・リッツ・カールトンのスタッフは私たちのニーズに快く対応してくれました。
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新婦 (2009年ミスニューヨーク) のゲストには、元ミスハワイの有名なフラダンサーもいて、ウエディングでダンスを披露し会場を盛り上げました。「ウエディングは普通は9時頃に終わるそうですが、私たちは夜中過ぎまで楽しく過ごしました。」